知っていますか?子どもの貧困

 日本で貧困状態にある子どもが、どれくらいるかご存じでしょうか?その子どもの貧困について、この場を借りて少しずつ述べていきます。

 18歳未満の子どもの7人に1人が貧困状態、30人クラスで約4人。OECD諸国の中で最悪といわれています。(最近少し良くなって9人に1人)

 母子家庭の平均年収200万円。父子家庭の平均年収398万円。(ふたり親家庭の平均年収548万円)。ひとり親家庭の50.8%が貧困状態。


長期休み「1日2食以下」の子、3割超(朝日新聞2025・7・15)

・認定NPO法人「グッドネバーズ・ジャパン」が低所得のひとり親家庭の保護者に尋ね、2105人から回答を得た。

 学校給食がなくなる長期休み中の状況について97.7%が「やや苦しくなる」「かなり苦しくなる」と回答。「給食がないので食費に余裕がなくなり、生活がひっ迫する」「家で過ごす時間も長くて電気代も増えるし、苦しみしかない」。

 子どもの1日の食事回数は、学校給食のある期間は「2回以下」が12.9。長期休みに入ると32.2%に増え、約4割が「経済的に余裕がなく家庭で十分な食事を用意することが難しいため」と答えた。

 コメ価格の高騰を受け、67.1%が「パンや麺類などで代用する」と答え、「高くて1年間コメを買っていない」家庭もあった。

 子どもにお小遣いを毎月あげている家庭は、小学生33%、中学生47%、高校生49%。「お小遣いをあげることができず友だちと付き合わない生活をするようになり、不登校になった」との回答もあった。

(2025・7・22)



「おてらおやつクラブ」通信から(2025・7・14)

〇おてらおやつクラブは、支援団体から届いた品を家庭に届けているNPO法人。届いた家庭からの声。

・子どもが目をキラキラさせながら嬉しそうに開封し、果物缶詰やお菓子に大喜びしていました。私の住んでいる地域には食糧支援や居場所支援などはなく、しんどい状況でもどこともつながれいなくて、孤独を感じていたのですが、今回おてらおやつクラブ様とつながることができ、心がホッと温かくなりました。(和歌山県、20代お母さん、お子さん1人)

・金銭面の不安から「明日はどうしよう」「来週はどうしよう」と、不安で気持ちが落ち込む日が続いていましたが、届いた荷物を開封して「すごーい!すごーい!」と60代の母とおおはしゃぎしました。

 人から支援を受けるという行為に対して何となく後ろめたさを感じてしまう自分がいたのですが、お寺さんから届いたと思うと、素直にありがたく受け取れました。お菓子やジュースなどいただけて助かったのとうれしいのはもちろんですが、気持ちがありがたく胸が熱くなりました。(岐阜県、30代お母さん、お子さん1人)




◎東大生の家庭の年収が高いから、

・(中学や高校に在学時から)塾や予備校へ通える経済的余裕がある。

・自宅に自分専用の勉強部屋があり、勉強に集中できる環境がある。

・私立中高一貫校に進学できる。「ちなみに、2025年合格者は、開成149名(東京・私)、筑波大学付属駒場117名(東京・国)、聖光学院95名(神奈川・私)、麻布82名(東京・私)、日比谷81名(東京・公)、灘77名(兵庫・私)、渋谷教育学園幕張75名(千葉・私)、横浜翠嵐74名(神奈川・私)、栄光学園55名(神奈川・私)、桜蔭52名(東京・私)」とベスト10のうち7校が中高一貫の私立校!中高一貫校の6年間の平均は、500万円を超えるといわれる。(公立の中学高校なら121万円)。

・しかも、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)や群馬・栃木・山梨・茨城の関東圏出身者が61%になる。なぜそうなるのか?経済格差と同じくらい切実なのが「情報格差」だ。生徒の学力、授業内容、学校が持つ受験情報の質と量で、(関東以外の)地方の公立高校を圧倒する。

・誤解しないで欲しいのは、私立中高一貫校に進学したのが悪い、と言っているわけではない。しかし、スタート時点での圧倒的経済格差や情報格差はいかんともしがたい。努力すれば、地方の裕福ではない家庭からでも東大へ行ける、というのはとても少ないと言える。

(2025・4・17)


◎東大生の家庭の年収は950万円以上が半数

・2012年時点で57.7%が年収950万円以上。2021年でも半数以上が950万円以上。

・東大に在学した宮須孝介(仮名・42歳)さんの回想がある。「あるとき、学食の同じテーブルで定食を食べていたクラスメートと家の話になった。そしたら、A君はNECの役員の息子、B君は帝人の役員の息子、Cさんは国立大学の教授夫妻の娘だということがわかった。(経済的に貧しい家庭で育った宮須さんは)それを聞いて血の気が引いた」という。「自分は学費と生活費を稼ぐためにバイト漬けの日々を送っているところを、周りの連中は親からの仕送りで、海外旅行や語学留学、ゼミ旅行なんかに好きに行けるんだよね。旅費が払えなくて断るしかなかった。あのときは、やっぱり惨めだったよ。誘いを断った後、ちょっと泣いた」(新潮文庫「東大なんか入らなきゃよかった」より)

(2025・4・15)


◎東大生の実態

・日本の大学の最高峰といわれる(実際、偏差値は高い)東大。その東大生の実態について数回にわたって述べる。このことは、日本の教育の縮図であるからと考える。

(2025・4・14)


〇相対的貧困の定義

・国や地域の中で、所得(手取りの収入)が集団の真ん中(平均値ではない)の半分にあたる貧困線に届かない人。具体的には、冷蔵庫や暖房器具が買えない、学校の制服代や給食費が払えない、部活に参加する道具が買えないなど、ほとんどの人が持っているものを持てない状況にあることをいう。

・それに対して、(貧困により)今にも生命が危うい状態を絶対的貧困という。

〇国民ひとり一人に3から5万円の給付は本当?

・今日の朝日新聞や読売新聞に載っていた。所得制限なしに給付するという。私も欲しい!今日明日の千円二千円がなくて困っている家庭には、本当にのどから手が出るほどほしいだろう。

(2025・4・10) 


〇相対的貧困について

・子どもの貧困について述べるときに、留意してほしいのは「相対的貧困」という言葉です。命の危険を感じるほどの貧困状態のことを「絶対的貧困」といいます。

 「相対的貧困」については、次回に・・・。

(2025・4・3)


〇とうとう実現、給食費無償化

・2026年度から、小学校の給食費が無償になることがほぼ確実になった。今まで各自治体ごとに給食費無償化が実現してきたが、全国的に無償化になることになった。

 今日の千円二千円がなく、経済的に困窮してきた家庭にとってどれほどの福音になるのか。無償化にともなう費用は4800億ほど。

(2025・3・27)


〇給食を考える

・1月22日付で書いたが、給食費全国平均で小学生4688円×11か月で51,568円。中学生で5367円×11か月で59,037円。

・1889年(明治22年)山形県鶴岡市のある寺の境内に、僧侶たちによって貧困家庭の児童を集めた私立小学校が設立された。そこでは、僧侶たちの托鉢によって得た資金で、週6日の米飯給食だけではなく学用品・衣服も支給されていた。これが学校給食の始まりと言われている。

・今、学校給食は重要な教育活動の一環であり、「学校給食法」がある。しかし、中学校では約7%の学校で実施されていない。関東地方で、千葉県は100%実施に対して、神奈川県では45%と大きな違いがある。(2018年度)

 それは、給食の実施は法令上努力義務にとどまり、自治体の判断に任されているからである。

 小中学校の給食費の負担は家庭にとって大きい。それを、自治体負担で全員無償という動きは出てきている。

 例えば、京都府伊根町では小中学校の給食無償はもちろん、修学旅行も全員無償である。青森県では全県下で無償となっている。福岡市でも2025年度から無償となる。

 しかし、住んでいる自治体によって無償、有償と異なるのは仕方のないことなのか?

(2025・3・24)


〇おてらおやつくらぶへの声

・箱を開けた瞬間わぁーっと子どもたちが大喜びでした。どのおやつから食べるのか順番を決め、3人で仲良く食べていました。下の子がまだ小さく、病気でお休みすることも多く普段はあまりし好品の購入はしないので、本当にありがたかったです。おやつは心の栄養。本当にその通りだとおもいました。

(30代母親、子ども3人)

・ひとり親になり、毎日食べ物をどうしようと考えて過ごしています。経済状況上、毎日おやつは買ってあげられなく、買ってあげても100円までとしか買ってあげられなかったので涙がでました。感謝しかありません。

 

 

〇北九州市も小中学校給食無償化へ

・北九州市の武内市長は、市内の小中学校の給食無償化について2026年度から実施予定と議会で答弁した。

(各地で給食費無償化の動きがある。しかし、全国一律というわけではない。ゆとりのある自治体は、無償化でゆとりのない自治体は有償。

 憲法26条2項・・・「・・・。義務教育は、これを無償とする。」

 何度か書いたが、義務教育無償化が実現しているのは教科書無償のみ。最高裁の判断は、「無償化というのは、すべて無償という意味ではない」という・・・???

(2025・3・5)


〇教科書よりずっと多い、私費購入の補助教材

・漢字・計算ドリル・・・1冊300円程度のものは学期ごとに1冊。500円程度のものは上下巻で年に2冊。

・ワーク・テスト・・・国語科、算数・数学科、理科、社会科、外国語科(2020年度から5・6年生で正式教科として完全実施)。

・国語科・・・書道セット(3000から5000円)。国語辞典・漢和辞典(2000円程度が主流)

・社会科・・・資料集(600から800円)。地理・歴史・公民の3領域そろえると1800から2400円

・算数・数学科・・・算数セット「時計、かぞえ棒、数カード、おはじき、ブロック、計算カードなど」(2500円程度)パーツすべてに名前を書かせる。米粒ほどの部分にいちいち記名。名前書きの総量は600~800個所!

・理科・・・3年生で風で動く車とゴム(200から300円)、4年生で光電池(1500円程度のソーラーカー)、5・6年生で電流・電気(700円程度)、星座早見盤・星座カレンダー(300円程度)

・生活科・・・あさがおセット(600~1000円)

・音楽家・・・鍵盤ハーモニカ(3500から7000円)、リコーダー(1500から3000円)

・図画工作科・美術科・・・水彩絵の具セット(3500円程度)、版画セット(300円程度)

・技術・家庭科・・・裁縫セット(3000円程度)、中学校では様々な費用が発生。

・体育科(中学)・・・柔道・剣道・相撲から一つ選ぶ。柔道着(3500円程度)、竹刀(2000円程度)

・外国語科・・・ワーク、ドリル、テスト等に費用。

・夏休み・冬休みワーク。

(2025・2・26)

 


(おてらおやつクラブとは・・・お寺にお供えされるさまざまな「おそなえ」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、子どもをサポートする支援団体の協力のもと、様々な事情で困りごとを抱えるご家庭へ「おすそわけ」する活動をしています)

〇ひとり親家庭の声(「おてらおやつクラブ」に寄せられた、ひとり親家庭からの「声」)

・子どもは開封した瞬間から、わー!ポテトチップもハイチュウも入っててうれしい!とすぐにお菓子をかっさらってゆきました。日々いろいろなものが値上げの中、本当にありがたいです。ありがたく頂戴いたします。

(宮城県母親、子ども1人)

・物価高騰で、お米は本当にありがたいし、たくさんお菓子が入っていて子どもたちがすごく喜びました!!いつもお菓子関係はほとんど買わないので・・・。こうやってご支援いただいていること、いつか私も周りの支援等できればと思いました。

(福岡県母親、子ども3人)

 

(2024・2・17 )


〇ひとり親家庭の声(「おてらおやつクラブ」に寄せられた、ひとり親家庭からの「声」)

・子どもから、サンタさんはうちには来なかったね・・・と言われて胸が苦しくなりました(子どものこの言葉を聞いて、胸がしめつけられた・・・T)。やっぱりプレゼントがもらいたかったようです。おてらおやつクラブさんから届き、子どもにプレゼントを渡せて、とてもありがたかったです。

(埼玉県30代母親、男児1人)

・未だに収入もないので生活は厳しいです。家の中で息が白くても暖房をつけてあげる事ができず、せめて子どもたちは食べ盛りなので、ご飯は食べさせてあげたいです。

(愛知県50代母親、男児3人・女児1人)

・働いても働いても収入は減る一方で支援がないとやっていけない状況。職場で不織布マスク着用が徹底されたが、買うお金がなく、使いまわしてしまっているのでマスクをいただけたら大変ありがたいです。

(大阪府30代母親、女児1人)

・届いた荷物を子どもと一緒に見てびっくりしました。お菓子がたくさん!そして化粧品まで。泣きたくなる気持ちになりました。なぜなら、母子家庭になってから真っ先に削ったお金が、自分の服や化粧品を買うことだったからです。自分に買うものといえば生理用品ぐらいという時期もありました。

〇最近毎日、将来のことを考えると涙がでる日が続いていましたが(おすそ分けが届いて)、久しぶりににっこりできました。いつもは私が子どもを守る立場ですが、今回は私が皆様に守られている幸せな気持ちになりました。

(京都府30代母親、女児1人)

(2025・2・14)

 


〇東京品川区制服無償、中学校の修学旅行費も無償化(朝日新聞から)

・26年度の新入生(現在の小学校5年生)から所得制限を設けないで(つまり全員)の標準服(制服)を無償化する。

・また、25年度からは中学校の修学旅行費も所得制限なしで無償化する。

(2025・2・5)


〇貧困の実例

・風邪をこじらせたといって、高校の入学式からずっと欠席していた女子生徒の母親から6月になって電話があった。「実は母子家庭で、制服代も施設費も払えない。今年は進学をあきらめます」と。入学時にかかるまとまったお金がなく、進学を阻んでしまった。

・4月から小学校入学を予定している子どもの父親から相談の電話があった。「今、失業中でランドセルを買うことができないので、入学を1年遅らせてほしい・・・」。

・小学校の入学式の日に、一人だけぼろぼろのランドセルを背負ってきた男の子がいた。兄弟の多い母子家庭の子どもだった。

 3年生になったころ、その子のランドセルを見ると、肩ベルトが壊れてしまったのか、金具部分がビニルひもでしばってあり、結び目が教科書の重みで肩に食い込んでいた。先生方や卒業生に声をかけて、中古のランドセルを探し、比較的きれいだったものを使ってもらうようにした。

(2025・2・3)


〇学校に必要なもの(全国の平均的なもので、福岡県内とは少し事情がちがうものがある)

・標準服(制服)・・・最低額は、36,200円、最高額は77,360円。(朝日新聞2016年アンケート調査)

・体操着・・・・・・・半袖Tシャツ、1500円、ハーフパンツ2500円前後。

・ジャージ・・・・・・上下で7000円超。

・ランドセル・・・・・(ランドセルの形状をしたもの、という指定があるところが多い)平均的に4万円前後。(ネットで検索するとシマウマ本革製で100万円!!というものがある。いったいどんな人が購入するのか)

・通学カバン・・・・・多くの中学校で背負えるタイプのもの(通学カバン)8000円前後と、サブバッグ1500円前後

の2つが指定されている。

・シューズ・・・・・・上履き(1000円未満から2500円前後)。体育館シューズ(2000円から3000円前後)は、毎年3万をこえる小中学校で使い分けている。外履き(通学シューズを推奨している中学校が多い)。

・帽子・・・・・・・・500円くらい、体育で被る紅白帽子は500円くらい。

(全国的な平均で、福岡県では値段が前後する)

(2025・1・28)



〇公立小学校でアルマーニの制服(2018年)

・8万円・・・都内の公立小学校の制服代。なんと制服の監修は、超高級ブランドのアルマーニ。任意購入のセーター・ベストを含め男子は8万円、女子は8万5千円。この制服変更の方針は、ほぼ校長一人で決めたという。

 ・この問題は、様々な課題がある。なぜ、それを用意させる必要があるのか、どこまで学校が指定する必要があるのか、そもそも指定の必要があるのか、費用負担はいくらが妥当なのか。

(2025・1・27)


〇夏休みになるとやせる子どもたち

・もちろんすべての子どもではない。ある特定の条件を背負った子どもたちがそうなる。原因は、学校の給食がなくなるから。一日3食を食べられない子、菓子パンやインスタント麺しか口にできない子。

 全国平均で、一人当たりの給食の保護者負担(1か月)は、小学生4688円、中学生5367円。小学生が二人いると4688×2×11(月)=103,136円。もちろん給食費以外に、テスト代、ドリル代、鉛筆・ノート代、体操服代、見学・修学旅行費、制服代等が必要。

(2025・1・22)